見つけるシネマまで1ヶ月!

8.19.2015

見つけるシネマvol.1」の開催まであと一ヶ月となりました!

今日は上映作品についてあまり内容に触れない形で少々感想を書きたいと思います。

 

わたしたちに許された特別な時間の終わり

 ドキュメンタリーとフィクションが入り混じった構造と聞くとまず相当にリスキーな印象を受けます。

冒頭の数分間で案の定これは(よくない意味で)ヤバイかも…と予感したものの、これは完全な杞憂に終わりました。

フィクションパートがあることで「自殺した若者のドキュメンタリー」という枠を超えて特別な価値を獲得した稀有な映画といえます。そもそもドキュメンタリーとフィクションとは本質的に差がないということをあらためて考えさせられもします。

それにしても、太田監督の肝の据わり具合がすごい。作為があるのは承知の上でも、弱さなどネガティブな面も含めここまで色んなものも曝け出すことはなかなか出来ることじゃない。

自殺した友人を撮った映画を生前の映像を交えつつ作り上げるということ自体、並々ならぬ葛藤、苦しみ、苦難を伴うことは想像に難くない。

よくぞ撮り上げたものだと、心の底から敬意を表します。

このドカッと座った肝で大阪・西成を撮った新作『解放区』もすごく気になります。

 

加藤くんからのメッセージ

 まず被写体である加藤くんの特殊性がとにかく面白いのですが、作品に反映されている「綿毛監督の加藤くんに対する視線」がまた面白い。ヤサシイのかイジワルなのか、魅力を感じているのかいないのか。加藤くんの面白さを存分に引き出しながら映し撮っています。

「iPhoneで撮った」や「OLによる初監督作品」などのフレーズが不安を感じさせますが、実際のところカメラワーク、音楽の使い方、構成、編集、どれも絶妙なものがあります。天才のセンスなのでしょう。

ちなみに「加藤くんと動物園の象との奇跡的な絡み」のシーン(必見!)など、こんな映像をよく撮れたなと感じる部分も多く、そのあたりにも才能を感じます。

他にも、加藤くんと沢木耕太郎さん、加藤くんと会社の上司、加藤くんと恩師である大学の先生、加藤くんとご両親、加藤くんと演劇関係者など、それぞれの関係性も見どころです。

おまけとして、加藤くんの演説シーンがしょっちゅう小雨、というのも小さくツボでした。

 

2作品ともになかなか観られないタイプの映画なのは間違いまりません。

ソフト化レンタル化もまだなので、実際にもなかなか観られません。

 

札幌での上映は9月19日(土)の1日限りです。

札幌市資料館で開催する「見つけるシネマvol.1」、ぜひお越しください☆

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